interview2019.02.13

知らないからこそ、新しい分野に挑戦できるのが
強み | 大分 佐藤防水店

 

introduction

今回お伺いしたのは、LIFE LABELオリジナルのトートバッグ開発にご協力いただいた、大分県の『佐藤防水店』。60年の歴史を持つテントメーカーでありながら、綿帆布を使ったバッグのブランドを立ち上げ、その高い品質とシンプルで洗練されたデザインが全国で注目を集めています。LIFE LABELとの商品開発を通して振り返ってお話をお伺いしました。

佐藤防水店
ベツダイの故郷・大分県にある、1951年創業の老舗テントメーカー『佐藤防水店』。新規事業として2011年4月から、テントと並行しオーダーメイドで綿帆布バッグの製作・販売を始める。また、直営のセレクトショップ「Re-sew(リソー)」もオープン。バッグだけでなくスタッフが選んだ国内外のライフスタイルグッズの販売も行っている。

LIFE LABEL×佐藤防水店で開発した『オリジナルトートバッグ』

使い心地や素材など、本質的な価値と向き合いたい…。そんな方に使ってほしいという想いで、佐藤防水店と協同開発した、『LIFE LABELオリジナルトートバッグ。生地はタフでありながらも触れてみると硬すぎないこだわりの素材を使用し、しっかりしつつも素材感にしなやかさのある、女性でもすんなり馴染むように作られました。

次第に見えてきた「家」と「バッグ」の共通点

コラボレーションの話を持ちかけた時、ディレクターの野田さんは『住宅フランチャイズの会社がうちとコラボして、一体何を作るんだろう?』と思ったそうです。

ところが企画を進めていくにしたがい、家とバッグに共通したものを感じるようになったといいます。

「例えば、うちではバッグのサンプルは仕上がりを自由にイメージできるよう、白い素材を使って作ります。ZERO-CUBEって、その白いバッグに似ていると思ったんです。自分の生活に合わせて自由に組み替えられるように、余分なものが付いていない。そう考えると、うちのトートバッグって家みたいですよね。だから今回のコラボ開発では白いトートバッグで行こう!と。それは早い段階から揺らぎませんでした」

親から子へ。性別や世代を問わず長く使ってほしいから

LIFE LABELオリジナルトートバッグとZERO-CUBEの共通点は他にもあるそうです。

「このバッグのターゲット層は、ZERO-CUBEと同じ若い子育て世代です。僕は子育てをしている人こそいい物を持つべきだと思っています。トレンドだからって、安易に安物を買ってほしくない。物を大切にする姿を子供たちに見せてあげてほしいんです。そしてうちのバッグを親から子へと、代々受け継いでいってもらえれば本当にうれしいですね」

佐藤防水店の帆布バッグは元々男性向けに開発されましたが、メンズライクなデザインを好む女性が増えてきたことから、現在は購入者の約6割が女性なんだとか。そのため、性別やシーンを問わず使ってもらえるよう様々な改良が加えられています。
その点でも、LIFE LABELのターゲットにも近いので、ターゲットにとって使い心地が良いものを検証して自信のある商品が出来がりました。

「バッグって同じ重量でも、肩紐の長さなどで重さの体感が変わるんです。
トートバッグの場合、肩紐は長い方が持ちやすいですが、長すぎると女性が持ったときの見た目が悪い。男性でも女性でも持ったときのバランスがよく、なおかつ実用性が高いデザインを目指しました」

「LIFE LABELオリジナルトートバッグは、持ったときに洋服の生地を傷めないよう、しなやかな素材を使っています。また、ビジネスバッグとしても使っていただけるように、A4の書類が入りやすい大きさにしました」

経験がないって、ある意味最強

※2018年11月21日に移転したため、現在は新しい店舗で営業されています。

佐藤防水店が新規事業として小売りできるバッグの製作を始めたのは2011年4月。現在はテント部門とバッグを製作・販売しているリテール部門の2つの事業部に分かれて営業しています。

老舗のテントメーカーでバッグを作ることになったきっかけを、野田さんはこう語ります。

「バッグを作る前、佐藤防水店で働いていた人は勤続30年以上のベテランばかりで『このままだと将来会社を保てないんじゃないか』と感じるようになりました。そこで何か新しいことをやろう!ということになり、バッグを製作し始めたんです。知識や経験は全くなかったのに『なんとなくできそうだ』と思って始めましたが、今思えば経験がないってある意味最強ですよね」

リテール部門で働いているスタッフは8名。いずれも野田さん同様、バッグ製作とは全く違った分野から来た人たちばかりだといいます。

女性スタッフの意見を取り入れてつくったという、小ぶりのバッグ

「スタッフの前職は子供服の製造やIT系、介護職、学校の美術の先生など、本当にさまざまです。全く違う業界から来たからこそ、いろんなことにチャレンジできているんだと思います。BETSUDAI Inc. TOKYOの人たちも他業種から来られた方が多いと聞き、うちと似ているなと感じました」

ニッチなものをメジャーにしていける企業は、強い

「BETSUDAI Inc. TOKYOは、ニッチなものをメジャーにしていける企業だと思っています。ZERO-CUBE MALIBUZERO-CUBE WAREHOUSEのパンフレットをレコード盤にするとか、びっくりするような変なこだわりがあって。でも見る人が見ると、心をくすぐられるんです。売り出し方がすごく上手なので、同じ大分出身の企業としては嫉妬心を感じるぐらい(笑)。でも、他社から嫉妬されるって、それはすごいステータスじゃないですか。だから、このまま我が道を突き進んでほしいですね」

佐藤防水店 | 直営店 Re-sew(リソー)
住所:〒870-0003 大分県大分市生石5-6
TEL:097-547-9056
佐藤防水店公式サイト

テントメーカーとして長い歴史を持つ佐藤防水店。老舗の技術に他業種の視点を取り入れて、新たな事業や商品開発にチャレンジされている姿勢に、ライフスタイルを提案する企業として、多くのことを学ばせていただきました。LIFE LABELではこれからも暮らしにまつわるオリジナルプロダクトの開発や、さまざまなコラボの取り組みをしていく予定です。今後の展開もお楽しみに!

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