しゃべリポ通信2020.10.23

アフターコロナのマーケットの未来を考える|キーパーソンセミナー

 

introduction

2020年9月8日、9日にオンラインで開催された「キーパーソンセミナー」に、CEOの林が参加しました。「アフターコロナをどう生き抜くか」をテーマに、白熱した議論を交わしました。
今回のセッションを通して導き出されたのは、「マーケティングの本質を見つめ直し、積極的に他業界の情報を取り入れていくことで、アフターコロナをチャンスに変える」という前向きなメッセージでした。

 

スピーカー紹介

  • 加賀爪宏介(株式会社ダンドリワークス 代表取締役)※司会
  • 林哲平(BETSUDAI Inc.TOKYO CEO)
  • 谷尻誠(SUPPOSE DESIGN OFFICE株式会社 代表取締役)
  • 土井地博(株式会社ビームス 執行役員 コミュニケーションディレクター)
  • 青栁弘昭(株式会社サンプロ 代表取締役)
  • 乃村一政(株式会社SOSEI Technology 代表取締役)
  • 髙重正彦(ルームクリップ株式会社 代表取締役CEO)
  • 荒川公良(株式会社TOOLBOX 代表取締役)
  • 松尾和也(株式会社松尾設計室 代表取締役)

コロナで起きた変化、チャンスと捉える。

今回もダンドリワークス加賀爪氏司会のもと、セッションがスタート。今年5月、林とともにプロダクション「株式会社社外取締役」を立ち上げた、SUPPOSE DESIGN OFFICE株式会社 代表取締役の谷尻氏、株式会社ビームス 執行役員 コミュニケーションディレクターの土井地氏が参加しました。アフターコロナで生き抜くために必要な要素について、それぞれの目線から意見を交わしました。その中で3名に共通していたのは「業界に縛られることなく、新しい視点でマーケットを見つめる必要がある」ということでした。

―新たな視点からマーケットを見つめる

コロナの影響で、リフォーム・新築市場が縮小していると言われていますが、会社としてどう利益を残していくかは、同じ会社内・業界同士で話しても、新しいアイデアはなかなか生まれてこないんですよね。
大切なのは、一つの業界に凝り固まることなく、色々な視点から情報を得て、得た情報を繋げていくことです。
同じように、カスタマーマーケティング(※1)も、住宅業界以外からのエッセンスを吸収することで、新しい風を吹かせることができると思います。
社外取締役の事業を通じて、住宅業界以外から得たエッセンスを提案できれば、今まで分断されていたジャンルを一気通貫し、横軸・縦軸を意識した新たなインパクトを与えていけるのではないかと考えています。

谷尻さん

コロナの影響で、ホテルや飲食店などをはじめとする非住宅部門の多くがダメージを受けたと思いますが、中には業績を伸ばしている所もあります。「ダメ」と聞くと、全てがダメだと思いがちですが、大切なのは「こういった時期でも強いものは何か?」を理解し、攻められる部分を見つけること。少しだけ視点を変えて、現状にしっかりと向き合うことができれば、新しいビジネスチャンスはきっとあるはずです。

土井地さん

今後はどんな商売でも、万屋のように広くお客様を受け入られる会社に育てる必要があると思います。
技術やテクノロジーの進化により、人と人との距離の99%を圧倒的な濃さとスピードで近づけることが可能な時代となりましたが、残りの1%は未だ、信頼できる人の「絶対に買ったほうが良いよ」という背中を押す言葉なのです。1%を価値化し、お客様に信頼と価値を提供していくことが、マーケティングの基本となっていくでしょう。


※1カスタマーマーケティング:新規顧客獲得後、既存顧客に対して行うマーケティング活動の全て。

―アフターコロナのマーケットの未来に必要な要素

谷尻さん

インターネット上でいかに早く必要な情報に辿り着けるかというスピード感が求められると思います。現状は、検索サイト上で迷子になり、知らぬ間に時間が奪われていることに気付いていない方が多いのです。
コロナ以降、今までの価値観が通用しなくなった世界を生き抜くには「どうやって新しい切り口を見つけ、前に進めるか?」を考えることに時間を使うべきだと思います。

土井地さん

自社で気づけていない「強み」を、お客様に作ってもらう活動をすることが、今後のマーケティングの基本となると思います。
例えば、既存のお客様に「うちはどんな会社ですか?」とアンケートを取ってみるのも良いでしょう。どんなに便利な世の中になっても「あの会社は〇〇だ」とお客様が発する言葉が、1番忘れてはいけない大切なポイントなのです。
コロナでお客様の暮らしや購買は大きく変化しましたが、全てがダメになったわけではありません。業界に縛られることなく、是非視野を広く持っていただけたらと思います。

コロナによって起きたパラダイムシフトに早急に対応していくことが必要だと思います。インターネットの普及により、離れていてもスムーズなコミュニケーションを取ることが可能となりました。コロナ前はデジタルシフトに対応できていなくてもなんとかなったかもしれませんが、今後は早急にデジタルシフト化しなくてはならない時代に突入します。これを機に、是非他業界からの情報収集や学びの速度を早めていっていただけたらと思います。

業界全体で、新たなライフスタイル提案を。

続いては、サンプロの青栁氏、SOSEI Technologyの乃村氏、ルームクリップの髙重氏、TOOL BOXの荒川氏、松尾設計室の松尾氏とともに、総勢7名でのセッションを行いました。
テーマは、「住まいニーズの変化に伴い、事業者は何をしていけば良いか?」について。それぞれの意見を出し合う中で、前半のセッションと共通するワードもたくさん出てきました。
まず、コロナによって住まいのニーズが大きく変化した点については、オンラインとオフラインを融合させた暮らしの楽しみ方が生まれたことや、引き続きDIY需要が高まっている点について触れ、さらに、家の中に書斎を設けるなどのリフォーム需要が高まっていることや、都市部から地方へ移住を検討する人が増えているという、直近の新たな変化も挙げられました。
急速にデジタルシフトが進んだことで、会社のサイズや地方であることが関係のない社会となった中、7名が共通して唱えたのは、“アフターコロナにおいても商売の本質は変わらない”ということ。
つまり、お客様に対して信頼や価値を提供し続けるためには、お客様がなぜ自分たちを選んでくれたのかを理解し、強みや特徴をどのように世の中に伝えていくかを考え、行動するというカスタマーマーケティングの考え方でした。
さらに、暮らし方の変化を捉え、お客様目線に立った新たなライフスタイルの提案を行うことで、アフターコロナにおいて、確実な成長戦略が描けるのではないかという、前向きな意見が交わされました。

まとめ

アフターコロナにおいても、マーケティングの本質が変わるわけではありません。
大切なのは、コロナによって生まれた新しい住生活の価値観を前向きに捉え、チャンスに変えていくことです。
そのためには、住宅業界だけでなく、他業界の情報を積極的に取りにいくことがより一層求められるでしょう。
ベツダイ東京も、住宅業界全体でこの状況と正面から向き合い、他業界のエッセンスも取り入れながら、新たな価値を作り出していきたいと思います。

SUPPOSE DESIGN OFFICE
広島・東京の2ヵ所を拠点とし、インテリアから住宅、複合施設まで国内外合わせ多数のプロジェクト、カフェや食堂の運営も手がける建築設計事務所。
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株式会社ビームス
1976年、原宿に第1号店をオープン。
ファッションとライフスタイルにまつわる様々なモノを、世界中から仕入れ提案するセレクトショップとして成長。
現在は国内外約170店舗を展開し、幅広い世代から支持されている。
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株式会社ダンドリワークス
建築現場のあらゆる情報をクラウド上で管理し、関係する業者さんと共有するサービス「ダンドリワーク」を手がける。
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株式会社サンプロ
長野市・上田市・松本市・塩尻市に拠点を持つ、新築住宅・リフォーム・不動産などを主核とした住生活事業を展開する会社。
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株式会社 SOUSEI Technology
住宅業界特化型のクラウド顧客管理サービス「マイホームアプリknot」、家中の機器や設備を統合コントロールするための住宅IoTプラットホーム「HOME OS v-ex」を運営。
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ルームクリップ株式会社
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一般ユーザーに向けた内装建材や家具パーツを販売するオンラインショップ「toolbox」を運営し、中古マンションやオフィスのリノベーションを手がける。
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株式会社松尾設計室
兵庫県を中心に関西エリアにて主に住宅を建築する建築士事務所で、高性能住宅建築家集団として活動する。
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